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●シンクライアントシステム「Z!BootOS」導入で各校のPCを一括管理

●各校が個別で利用したいアプリケーションを自由に利用できるよう同時利用ライセンス可能な「Z!Stream」を活用

●ネットブート型シンクライアント対応「ezsCOMMUNICATION」の組み合わせで授業支援を実施


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 横手市教育委員会では、市内の小中学校29校のPC教室に設置している約1160台のPCを管理しています。これまでは環境復元システム「AMS Z!Shield」を利用していましたが、PCの更新にあたり、セキュリティを保ちつつ、より先進的なシンクライアントシステムの導入を検討し始めました。これまではPC毎にメンテナンスを行い、全校のメンテナンスに10日以上かかっていたので、時間と運用コストを抑え、いかに効率よく管理していけるかを重視しました。
また、授業において動画コンテンツなどの電子教材を各校が個別に利用しにくい状況だったので、先生方がもっと自由に、簡単に活用できるよう、アプリケーション配信システムの導入も検討しました。
PCを利用した授業への授業支援システムについてはこれまで利用していませんでした。しかし、この先ますます増えるであろうデジタル教材への対応なども考え、操作が簡単で誰でも使いこなせるもの、シンクライアント対応で安定した性能を持っていることを重視し、導入を検討しました。
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「Z!BootOS」を導入したことによって各校に設置したサーバーでPC環境を一括管理し、各PCに反映することができるので、アップデートやメンテナンスにかかる時間とコストを大幅に削減することができました。PC教室などで機器が故障したときも予備機と交換するだけですぐに復元できるので、授業で使えないというトラブルがなくなりました。
授業では積極的にデジタル教材を活用したいという希望から、「Z!BootOS」で動画再生などに快適なPC環境を構築し、「Z!Stream」を利用して各校にアプリケーションを配信するシステムを取り入れました。それまでは各校が新しいアプリケーションや教材を利用するのに所定の手続き等が必要で、十分に活用できていない状況でしたが、導入後は授業で利用可能なデジタル教材やフリーソフトを簡単に利用できるようになりました。
さらに、これまで利用していなかった授業支援システム「ezsCOMMUNICATION」を導入。簡単な操作のみで先生のPCから一斉に教材を配布できたり、先生のPC画面と生徒のPC画面を送受信することができるので、先生の負担も減り、双方向コミュニケーションで子どもたちの理解度もより深まりました。
今後ますます多様化がすすむ教育現場で、タブレットPCを利用した授業とPC教室での授業が同時に行われることへも対応できるということも授業支援システム導入の決め手のひとつです。

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「Z!Stream」によるネットワーク内でのライセンス共有なども併せて活用することで、PC教室での授業がより充実したものになりそうです。
これらの複合システムを導入後1年が過ぎましたがトラブルもなく、運用コストも減り、各校からの不具合についての問い合わせも激減。各校においてのICT活用に大きく繋がりました。


お客様プロフィール

jire_009秋田県横手市教育委員会様
小学校 22校、中学校 7校、PC 約1160台 
平成26年12月現在
http://www.city.yokote.lg.jp/

 秋田県内陸南部に位置する横手市は人口9万6千人、世帯数3万4千世帯。2005年に8市町村が合併し、全29校(小学校22校、中学校7校)を有する。
2007年より実施されている文部科学省の全国学力テストにおいて常に上位にランキングされる秋田県。横手市教育委員会は国や県の教育振興基本計画を踏まえつつ、「横手市教育ビジョン」を策定しいる。
PCは各校のPC教室に設置。システム更新後は「Z!Stream」仮想サーバーを教育委員会に配備。各校のPC教室に「Z!BootOS」サーバーと「ezs COMMUNICATION」を配備し、より良い教育環境の実現を推進している。

取材協力、販売会社:㈱渡敬(秋田県横手市)