TCO削減と資産活用の実現
子供たちの教育環境を実現したアプリケーション仮想化配信システム
- 室蘭市の紹介
室蘭市は、北海道内でも屈指の工業都市で、大自然に囲まれた道南に位置する街です。32の小中学校が情報教育センターを中心に8MB~100MBの高速回線で、つながるイントラネットワーク網が構築されています。
これまでの取り組みは、『情報教育の推進』と『地域情報・行政情報の推進』を目標に、パソコンの整備・インターネット環境の構築・市内公共施設間に光ファイバー網を構築してまいりました。『海と科学技術のサークル都市むろらん』をキャッチフレーズに情報教育の推進担当を『教育委員会』、地域情報と行政情報の推進を『企画財政部』で担当し、今後は、双方の完全統合を目標に教育と行政が一体となった新しい運営体制の構築に向けて準備をしています。(企画財政部企画課高度情報推進 主事 丸田氏)
- Z!Streamの検討と導入した理由
このような計画に伴い、運用メンテナンスなどのトータルコストの削減と教育用パソコンを『えんぴつ・ノート』と同様に身近な道具として、子どもたちや現場の先生方がいつでも・どこでも・平等に使える環境整備を実現すべく探していたところ、Z!Streamの存在を知りました。
これまでは、限られたサポート体制で増加するパソコンをどのように維持管理し、教育用のパソコンを身近な道具として活用するための支援をどのように行うべきかを検討するにあたり、幾つかのポイントに絞込み、重点課題として挙げました。
利用環境
どこの学校も平等に効率よく学習に活用できる環境の整備
安定稼動
運用後のメンテナンスがローコストであること
管理機能
たくさんの教材やアプリケーション郡を効率よく活用できる環境の整備
- 導入効果
重要視したのは、これまでの学習形態を大幅に変更しないこと、子どもたちや先生方には、負担をかけないこと、現場の先生方の意見を重視することです。
先生方の意見を取りまとめた結果、たくさんの教材をあらゆる教科で活用できる仕組みがこれからの教育には有効であろうとの意見が多数を占め、全ての教科でパソコン活用を実現できる教材を中心に選定し、約20種類の教材をZ!Streamに登録しました。使用方法もこれまでと同様な操作手順で行えるので、子どもたちにも先生にも、パソコンがより身近な存在となりました。先生方からは、全てのパソコンで同じ教材が使えるようになり、とても便利であるとの意見が寄せられています。さらに各教材がサーバで集中管理されているので、教材の活用状況が的確にデータベースに反映され、分析も可能なので次年度の予算要求に役立ちます。ライセンスに対する著作権については、Z!Streamが標準で兼ね備えている同時起動制御により必要以上に利用できないことで、ライセンス管理も安易となり、安心してパソコンを活用することが可能となりました。
- 独自の改善
活用が進む中で、教材のライセンスの取り合いが問題となることが予想されたことから、Web画面から確認できる『教材予約システム』を市で独自開発し、どの学校から・いつ・どの教材のライセンスが予約されているのかを一目でわかるようにしました。これにより、パソコンを活用した学習計画を支援することが可能になりました。
- 今後のテーマと要望
子どもたちの学習意欲や授業計画に柔軟に対応できるよう、利用したいソフトウェアをZ!Streamに登録できる仕組みと教材の種類を増やし、教材の図書館をイメージした環境作りを推進したいと考えます。又、近隣の自治体とも協力し利用できる範囲を室蘭市のみに限定せず、拡大したいと思います。それには、商用の教材メーカ様にも協力して頂き、Z!Stream上での活用に理解が深まれば、理想の教育情報ネットワーク活用が実現できると期待しております。
室蘭市では、『e-ものづくりまち事業』をスローガンに行政・教育・民間・市民が一体となり人の紹介や技術の紹介をホームページで公開し、教育でのコミュニケーションはもとより、全国規模での交流を促進しております。
お客様情報
お客様名 :北海道室蘭市様
e-ものづくりのまち事業:http://e-moco.net/index_f.html