鳥取県東伯郡北栄町教育委員会様


ネットワークを活かした資産活用の実現

夏味ちゃん

  • 北栄町の紹介

鳥取県の中部に位置する北栄町(ほくえいちょう)は、2005年10月1日、東伯郡北条町と大栄町が合併して誕生した新しい町です。 北栄町では地元出身の漫画家・青山剛昌氏原作の「名探偵コナン」(週刊少年サンデー連載)をテーマに、平成11年から「コナンの里づくり」による町づくりを進めています。JR由良駅から国道9号までの県道は、「コナン通り」と名付け、「コナン大橋」をはじめコナンや工藤新一などの様々なオブジェ、マンホールの蓋やタイルにもコナンを見つけることができます。(北栄町教育委員会 指導主事 岡本先生)

  • Z!Streamの検討と導入した理由

北栄町 大栄庁舎北栄町は、合併と同時期に旧町の中学校1校及び小学校1校の機器更新を予定していました。合併協議の中で、「1つの町としてのイメージで、今後のことを考えて設計したいが良い案がないか?」との相談があり、まずは別々の2つの町に残る資産を活かしながら情報及びシステムを一箇所で管理できるシステムの検討をはじめました。

当初は、ICT環境の統一や情報漏えい防止・ライセンスの不正使用防止するために、まずはシンクライアントの導入を検討しました。しかし、それぞれの学校で利用していた端末やソフトウェア、サーバー等がそのまま利用できなくなる、教職員と教育委員会事務局職員で管理することが困難、あわせて導入費用が予算を上回るなどの理由から見合すことになりました。

また、教育用コンピュータが効果的に活用されているかを把握するために、随時、各小中学校にアンケート用紙を配布し調査を行っていました。調査内容は、1学期間に普通教室とコンピュータ教室で、コンピュータを活用した授業をどの程度実施したのか、その内訳として、どのソフトウェアをどのように使ったか、WEBページの利用状況はどの程度かなどの回答をお願いしています。
回答する教職員にとっては、実践したことを記録しているとは言え、大変な仕事の1つになっていました。あわせて、調査を依頼する側の教育委員会にとっても、集計や事実確認に時間がかかると同時に、集計した情報の精度が実態に即したものか分からないという悩みがあり、今後の課題としていました。これらの課題を解決するための適切なシステムがないかどうか、教育関係の情報誌や実践記録集をはじめ、コンピュータやネットワーク関連の雑誌や研修会、インターネットを使って情報収集をしました。

このような時に、ある研修会の展示会で、AMS Z!Streamのデモを見る機会がありました。ここで、ソフトのライセンスが一元管理できることや利用履歴管理が的確に把握できることを知りました。

また、今までは各学校の情報教育主任を中心に教職員、時には、教育委員会事務局職員が訪問し、個々の端末に対して、ソフトの追加およびバージョンアップ・修正などを授業の合間や放課後、休日など端末を使わない時間を見つけながら作業をしていました。それが、学校の授業に影響を与えることがない、人的・時間的に無駄な労力を費やすことなく、教育委員会事務局にいながら完結できることを知りました。

これらのことから、新しい町の情報教育のシンボル的システムになり、一元的に管理できるシステムとして、教育効果が高いと総合的に判断し、導入を決定しました。

  • 導入後の効果

hokuei02小中学校で共通のシステムやソフトはバージョンが統一され、どのパソコンからでも同じ環境で利用でき、子どもたちはもちろんのこと教職員も迷うことなくスムーズにコンピュータを活用できるようになりました。このことで、小中学校でそれぞれのシステムにあわせて、コンピュータやソフトの使い方指導に費やしていた時間を削減することができ、その時間を活用に使えるようになりました。

また、校内LAN整備に伴いノートパソコンを多数導入しました。今までと違って、ソフトは全て配信型なので、普通教室に持ち出す端末にどんなソフトが入っているかを確認する必要がなくなり、校内にあるどのノートパソコンでも教室に持ち出し可能となり、今まで以上に授業に活用ができるようになり、教育的効果も上がってきています。

調べ学習や班別学習で、コンピュータ教室の利用を計画する際に、同時に利用したいという申し出があると、授業時間の変更やさらに調整をする必要がありました。しかし、ノートパソコンはどこでも移動できるので、普通教室や特別教室に配置したノートパソコンを1つの教室に集めてミニ・コンピュータ教室として、班別学習を行う際に利用したり、少人数学習で活用したりと、様々な形での活用が進んでいます。

  • 今後の課題

今後、整備予定の学校についても、AMS Z!Streamへの接続を検討し、町内全校の環境の統一とコンピュータ及びアプリケーションの有効活用を目指していきたいと考えています。
また、AMS Z!Streamの特色を活かし、同時利用数でコストを抑えながら運用が出来る各学年、教科ごとの教材ソフトの導入も視野に入れながら、子どもたちが楽しく、興味を持って授業に取り組める環境を充実させていきたいと思います。


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